素人だらけの会場現場

りょうり

婚礼には、先導、介添え(ブライダルアテンド)、サービスマンなどの人員が必要です。

先導は、常に新郎新婦様に付き、入場や退場の際に案内する役割と、高砂のサービスをこなします。

介添えは新婦様に付き添い、新婦様が慣れない衣裳で動いたりすることの補助をします。

サービスマンは、各テーブルに料理飲料を運ぶ役割です。

サービスマンはそれをしながら、音響・照明等の役もこなします。

この3役がキチンと機能しないと婚礼は台無しになります。

しかし、この重要な役割を果たすスタッフが実は専属ではなく、いわゆる配膳や派遣に頼っているという事実は、あまり広く知られてはいないのではないでしょうか。

派遣は多くの方が既に周知のことと思いますが、配膳についてはあまり知られていないかも知れません。

派遣が飲食関連だけではなく、力仕事や、事務系、運送系など色々な職種がありますが、配膳とは、派遣と言う職種がポピュラーになる以前から存在する、飲食関連や婚礼関連のサービスマンに特化した人材を派遣する会社を総じてそう呼んでいるものです。

婚礼はその職種の性質上、土日祝日に集中します。

ですが、平日は全くと言って良いほどありませんし、オフシーズンは土日祝日であっても婚礼が入っていないケースは多々あります。つまり、平日にはスタッフのほとんどが必要ないということになるのです。

精々がプランナーと呼ばれる婚礼予約係と営業がいれば事足りる訳です。

そこで、多くの会場は、正社員での雇用を嫌う訳です。

酷いところになると正社員の宴会スタッフが4~5人しかいないなんてこともいくらでもあるのです。

1日に数件の婚礼が行える会場では、この人数で到底賄えません。

そこで、配膳や派遣の登場となる訳です。

仮に同時進行で3件の婚礼が出来る会場で、6人の正社員スタッフがいるとすると、1件につき2人しか正社員のスタッフが付けられないこととなります。

70人婚礼のケース

例えば70名の婚礼ですと、約8卓、高砂とあります。

大抵の会場は1卓に付き1名のサービスマンを付けますので、先導、介添え各1名ずつプラスサービスマン8名の計10名の人数が必要になります。

と言う事は、正式なスタッフの人数以外に8名不足している計算になります。

この8名が、配膳や派遣で賄うことになるのです。

言ってみれば、1件の婚礼に携わるそのほとんどが外注であると言える訳です。

先導は基本的に正式なスタッフが行います。

介添えは意外とこの配膳の人材に頼っているケースが多いのです。

婚礼におけるかなり重要なポストですら、外部の人間によるものだというのは正直な話驚きであると思います。

婚礼のリーダー的存在は先導役ですが、一番新婦様と接する介添えと言うものは、先導以上に重要な役割で、その良し悪しで婚礼の1日の評価が問われる存在であるほどのものです。

それを外部の人間に頼っていると言うのは、ある意味無責任な話だと個人的には感じます。

配膳や派遣が悪いと言う訳ではありません。

派遣はともかく配膳の場合はキャリア十数年なんてベテランの方がゴロゴロいますので、下手な正社員スタッフより数段この仕事に精通しているケースも多く見受けられます。

オープン間もない会場などでは、正社員スタッフを配膳の方が教育しているなんてこともあります。

オープン間もない会場は上役以外はあまり経験のない若いスタッフが多いので、こういった逆転現象が起きるのです。

しかし、これはオープンすぐの会場では、未熟なスタッフと外部の人間だけで運営していると言え、不安は拭い切れません。また配膳のスタッフはランク別になっており、大抵4段階ほどに区分けされています。高額で良質な会場では一番高いランクのスタッフが入りますし、そうではない会場では一番低いランクのスタッフが入ります。

人材はそれほど入れ替わりしませんので、派遣されるランクは大抵固定化されていきます。

しかも、ランクによって報酬が違いますので、派遣する側も、雇う側も基本的に途中で人材のランクを変えるということはないのです。

つまり、低いランクの人材を雇う会場には、いつまでも低いランクの人材しかいないと言う事になるのです。

このランクは意外と的確で、キャリアが長ければランクが上がると言う年功序列形式ではなく、キチンと仕事振りや評判で付けられる完全実力方式ですので、高いランクと低いランクの人材には現実に雲泥の差があるのです。

サーブの実力、婚礼や飲食の知識、協調性や客あしらい、大局を見る力、責任感など、ランクの差がそのままサービスに出ます。ランクの高い者、低い者の混合チームはあまりありません。

高いランクを要求する会場には高いランクの人材を集中させるため、高いランクの人材が浮くことがほとんどないからです。注意しようにもこればっかりは外から窺い知ることは困難です。

名の通った会場やホテルであれば、それほど低いランクの人材はいないと言う事だけは言えます。

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