婚礼スタッフの研修は意外といい加減

2

結婚式はユーザーにとって、一生に一度の大切なイベントです。

最高の1日を完璧な状態で済ませたい。

これが本音だと思います。

また、厳粛で重みのあるイベントですから、それに携わるスタッフもさぞ教育が行き届いた経験が豊富で、ソツなくサービスをこなせる人達ばかりだと思っているのではないでしょうか。

実態はそうでもないと言うのが正直なところです。

どんな仕事にも共通しますが、一人前になるにはある程度の年数を要しますし、実地で経験を積まねば中々パーフェクトな仕事は出来ないものです。

実地の中でしか得られないものがほとんどですし、お客様の数だけパターンがあります。

料理を運ぶ訓練や、タイムスケジュールに則った婚礼の知識さえあれば良いと言うものではないのです。

どんな仕事であっても失敗が許されないのは当然ですが、婚礼は一生に一度のイベントですし、それなりの金額が発生するもので、やり直しは絶対に出来ないものです。

それだけにそれに携わる人間のスキルは高くなければなりません。

しかし、その割には婚礼スタッフの研修と言うのは結構いい加減なのです。

ベストな研修は、様々なパターンを想定した模擬披露宴の数をこなすことですが、ほぼ模擬披露宴の形式で研修する事はありません。

実際のお客様に入るまでに精々が1~2度実施していればマシな方です。

ひどいところは1回も模擬披露宴を体験させないまま本番に挑ませます。

言ってみれば、自動車免許を取得するのに、自動車の構造や、運転方法をデスクで学んだだけで良しとするのと同じことなのです。そんなことだけ学んでも運転が出来るようになる訳ではありません。

それと同様で、披露宴のサービスをするのに机上の理論だけでは出来ないのです。

ここで、ザッと婚礼スタッフの研修内容をご紹介します。

まずは婚礼の内容や一通りの流れの説明を聞きます。

良い会場はここで図解説明としてスライドや、テキスト、ビデオを用いるところもあります。

全く基礎知識のない人も少なくないので、まずは全体の把握に時間を割きます。

それと同時に、料理飲料を運ぶ訓練と下げる訓練をします。

実際のグラスや皿を使用すると割ってしまう可能性が高いので、最初はプラスチックのものを使うところもあります。

トレイで運ぶ訓練は、トレイ自体に水を張って、こぼさないように運ぶと言った訓練をする会場もあります。

これは後始末が大変ですが・・・。

次に、資材類の名称を覚えます。

グラス一つとっても、大きさや形状が違いますし、呼称も違ってきます。

また、使用するものによって似ていても相違があるものがあるので、シッカリと名称、使用用途を覚えます。

これらは日々の訓練です。

基本的なテーブルマナーも!!

同時にテーブルマナーを覚えていきます。

海外と違い、日本ではテーブルマナーを覚える機会は普段の生活には滅多にありません。

教えていると、意外に全く知らないなんて人は沢山います。

テーブルマナーは覚えることによって、何故このサービスの方法が必要なのかと言う事を知る為にも大切なものです。

次に料理をお客様のお皿に乗せていくサーブの練習をします。

これには二種類の方法があり、ジャパニーズスタイルと、ウェスタンスタイルがあります。

ここで躓く人が非常に多いです。沢山料理の乗った大皿を片手に、もう片方の手で大型のスプーンとフォークを使い、料理をお客様のお皿に崩さずにきれいに置かなければならない為、相当の訓練を積まないと本番では失敗する可能性が高いのです。

力を抜くと落ちる可能性がありますし、力を入れると料理の形が崩れる可能性があります。

適度な力加減で、素早くサーブできなければなりませんので、これは相当の難関となります。

それに加えて、お客様のグラスやカップにお酒やソフトドリンク、スープやコーヒーを注ぐ練習をします。おおよそはこれの繰り返しで訓練していきます。

後は、言葉遣い、挨拶、禁忌などを同時に学んでいきます。良い会場では、この訓練をある程度の期間行った後、模擬披露宴を開催し、そこで実地をさせる訳です。

ですが、模擬披露宴を全くさせないで、上述の訓練をある程度行ったら、すぐに本番の婚礼に挑ませるところもあるのです。

これだけの内容のことを、実地でやらずにいきなり本番と言うのは、本人にも酷な話ですし、お客様にも失礼な話ですが、こういうところは意外と多く、未熟なスタッフをいきなり投入するところはなくなることがありません。

もし、皆さんの婚礼でも覚束ないスタッフがいても、それは会場側の責任で、本人も被害者である場合が多いと覚えておいて下さい。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ