ある会場の婚礼に関する会議内容

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どこの会場でも、婚礼に際して、婚礼の事について色々と会議をするでしょう。
現在の婚礼の予約状況、前年比、売上状況、客層、他の会場の動向、流行りの婚礼について、新しいイベントやトレンドなど、様々なことが俎上に上がることだと思います。

カメラマンとして婚礼会議に出席

私自身がホテルマン時代に、そういった会議に参加する立場にいたので、何度も立ち会いましたが、その内容は凄いものです。およそ婚礼と言う夢のあるイベントにそぐわない面子と、話が婚礼に対する自身の認識までをも変えたほどです。

特に一番多く話が出たのは、とにかくどれだけ客単価を上げるか、つまりどれだけ1組のお客様から小金を沢山引っ張れるかということでした。

正直なところ、所属していたホテルは中級レベルのホテルで、婚礼に関しても何の特色もないところでしたし、宴会のサービススタッフは社員が6人しかおらず、後は派遣頼みと言うどうしようもない状況であったにも関わらず、これ以上どうやって予約を入れ、更に客単価を上げろと言うのだとバカバカしくなったものです。

出来たばかりのホテルでしたので、新しいもの好きの土地柄なので、予約自体はそれほど少ないと言う事はなかったのですが、建築予定に婚礼をする、宴会をするといった設定をしていなかったホテルなので、全てが後付けで作ったものなので、式場はセット丸出し、写真室もなければ、控え室もなく、着付け室も、美容室もないという悲惨なところでした。それでも新しいと言うだけで入るのが、この地域の特色のお陰と言えます。

予約はある程度入っていて過分なくと言っても、元々が安価なパック設定だった為、簡単に値上げも出来ずに苦慮していたと言うのが正直なところでした。 

立ち上げ時の経営陣が実はホテル関連、婚礼関連に疎い方々で、料金設定などが適切ではなかったところが多々あった訳です。また、婚礼が儲かるとも思っていなかった様で、おざなりにしていた部分も否めません。

婚礼は儲かる!!

しかし、いざやってみると経営的に必須だと気付き、それ以降婚礼についての会議が増えたのです。

ですが、ユーザーに向いた前向きで建設的な意見交換ではなく、毎回毎回1円でも多く徴収出来ないかと言う意見交換ばかりでした。ある日の会議では、人事総務部長が口火を切ります。

「他の会場やホテルじゃ持ち込み料ってのを取ってるそうじゃないか。何故うちは取らないの?」
とその意味もろくに精査せずに言いだしました。

「お偉い方々が口々に
「おー、そんなのもあるなー。そりゃ取れば良いんじゃないか。」

「大体余所はいくら取ってるんだ?」

「少しでも良いから取らないとな。」
と100%取ると言う意見しか言いません。

そこで、「何故、今まで取っていないものを今更取らなくちゃいけないんですか?取らないことも特色で誘致になるのでは?」
と発言すると全員に睨まれ手しまいました。

「どこも取っていて、うちだけ取らないのは損だろう。いくらでも良いから取るものは取る。金額じゃなくて、取ることが大事なんだ。」
と言う訳の解らない論理で返事をしてきました。

一事が万事この調子で、少しでも徴収する細かい方法を、毎回誰かが探してきては会議にかけ、その割には一切反対意見も出ず、やんややんやと案件が通ると言うのがスタンダードになり、会議は基本的に何の意味もないものになってしまいました。

もちろん、どこの会場も同じとは思いませんが、会議には出ずとも、色々な会場スタッフと話していると、お客様の幸福な1日の為にどうすべきか、自分達も商売なのだから儲けなくてはならないが、それは顧客満足で得るべきで、その為にはどれだけユーザーニーズを把握し、実行するかなどの建設的考え方をしているところは皆無に等しいと言うのが正直なところです。

私自身も、専門学校を出たばかりの夢見るプランナーではないので、シビアには考えていますが、それでもお客様の満足は自身の満足に繋がるものだと言う考えだけは常に持っています。

しかし、業界に従事する方、特に上役の方々はどんどん締め付けを強くし、色々な制約とシステムで1円でも多く客単価を上げることしか考えていないのは悲しい事です。そんな会議の一幕でした。

そこに自身が参加している事も、意見を通せないことも虚しくなるばかりの会議でした。

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